K・S 営業部 2024年入社
Q1.当社への入社の決め手について教えてください。
もともと舞台関係のスタッフを目指して専門学校に通っていました。在学中に講師の先生から、舞台幕やテレビ装飾用の幕を製作している会社があると伺い、興味を持ちました。そうした会社は少ないと聞き、「どのような仕事があるのだろう」と思ったのがきっかけです。
当社は私の通っていた学校にもパンチカーペットやホリゾント幕を納めており、そのつながりから講師の先生を通じてこちらの営業部を紹介していただきました。正直、話すことが得意ではないのですが、少しずつ勉強しながら日々励んでいます。
入社前に見学に訪れた際、三郷スタジオも含めて作業現場を見学しました。営業の仕事は単にお客様とやりとりするだけではなく、幕の加工なども行うと知り、体を動かす作業も含まれる点に魅力を感じました。お客様とのやりとりと作業、両方に関われるのが自分に合っていると感じたのが、最終的な決め手でした。
Q2.現在の仕事内容とやりがいについて教えてください。
日々の業務では、現場で使う床材や生地などの手配を行っています。「何をどれくらい使用するか」という見積もりを出して、卸業者さんに発注することもあります。注文があれば在庫を確認し、発送手続きまで行うのが基本の流れです。
また、三郷スタジオで幕の加工を行ったり、現場で床材を敷いたり幕を設置したりする作業にも関わります。夜間や土日の作業もありますが、その分しっかりと残業代や振替休日をいただけるので、不満はありません。
車での移動も多く、入社してから初めて本格的に車を運転しました。高校3年生の時に免許は取得していたものの、それ以降は運転する機会がなかったため最初は不安でした。今は先輩に同乗していただいて、少しずつ慣れていっているところです。
Q3.仕事の中で特にやりがいを感じるのはどのような時ですか?
幕の加工と一口に言っても、ただの四角い幕ではなく、装飾性の高いものや床材に模様を施すものなど多岐に渡ります。お客様のご要望をヒアリングし、どのように見栄えのするものにするかを一緒に考える工程にとてもやりがいを感じます。
例えば「光を遮りたい」「高級感を出したい」といった要望に対して、最適な生地を提案したり、ひだの数を調整して華やかに見せたりと、細やかな工夫を凝らすことができます。今はまだ先輩の指導のもとで進めていますが、自分なりに提案内容を考える過程が楽しく、学びが多いです。
Q4.印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
入社して間もない頃に担当した、動物模様を床材で表現する「貼り分け」の案件が特に印象に残っています。先輩方と一緒に作業を進めたのですが、自分が指示を出す立場になったのはこの時が初めてでした。
学生時代に後輩に指導する機会はありましたが、実際にお金が動き、お客様がいる現場では緊張感も全く異なります。どうやって形にしていくのか、上司である先輩に相談しながら進めたこの経験は、大きな学びとなりました。
Q5.職場の人間関係について教えてください。
先輩方はとても優しく、未経験から入社されている方も多いため、わからないことに丁寧に寄り添って教えてくださいます。質問もしやすく、人間関係はとても良好だと感じています。
営業職では現在、女性は私一人ですが、性別に関係なく働きやすい環境です。力仕事なども「お願いできますか」と言えば、皆さん快く引き受けてくださるので、安心して業務に取り組めます。
Q6.仕事を進める上で心がけていることはありますか?
「挨拶」と「返事」をしっかりすることを常に意識しています。教えていただくには、こちらの姿勢をしっかり見せることが大切だと思っています。専門学校時代にも感じたことですが、聞く意欲が伝わるかどうかで、相手の対応も大きく変わると思います。
メモは常に取り、デスクの見える場所に貼って忘れないようにしています。動画や写真を使って作業手順を記録するなど、教えていただいたことを形に残すよう工夫しています。
Q7.将来の目標について教えてください。
現在は先輩について業務を覚えている最中ですが、将来的にはお客様のご要望を受けて、自分一人で最適な提案ができるようになりたいと考えています。生地の特性や加工方法についての知識をしっかりと身につけて、お客様に自信を持って説明できるようになることが当面の目標です。
また、舞台が好きなので、長く使われるような大きな舞台幕の製作に関わりたいという夢もあります。さまざまな現場に同行させてもらえる今の環境はとてもありがたく、幅広い知識を吸収していきたいと考えています。
Q8.求職者へのメッセージをお願いします。
体力的には確かに大変な部分もありますが、舞台づくりは本当に楽しい仕事です。できないことは正直に伝えれば、必ず誰かが助けてくれる、そんな温かい職場です。
舞台裏の仕事は男性が多い印象がありますが、今は女性の方も増えてきています。私自身、話すことが苦手でしたが、今こうして一年間やってこられたので、少しずつでも成長できる環境が整っていると思います。ぜひ女性の方にチャレンジしていただきたいです。